【店舗開業前に必見】あなたのお店は防音大丈夫!?意外と多い騒音トラブル事例集
マンションやアパート、戸建て住宅、店舗、スタジオ、ライブハウスなどの防音室設計・施工を手掛けているリズム・スターです。
「音」に関するトラブルと言えば、騒音問題。
夜に工事をされたり、楽器を弾かれたりというのであれば分かりやすいですよね。
しかし、最近ではテレワークが普及したこともあるのか、昼間でも家にいる人が増え、日中の音にも注意が必要。
特に今は、それだけ音が周りに与える影響が大きいということなのです。
そこで、今回お伝えしたいのは、
・防音の必要性と重要性
・防音が必要な店舗は物件選びからプロに相談してほしい
・後から防音工事をするには制約がありコストも掛かる
という主に3点。
実際のトラブル&ご相談事例をあげて詳しく解説します。
▽動画で見たい方はこちら▽
もし、これから店舗を開業する予定の方や、自宅を建設もしくはリフォームして楽器をやりたいとお考えの方は、ぜひご一読下さい。
- 想像以上に人は音に敏感!当事者は騒音になると思わなかった3つの事例
- 思いがけない騒音が発生?~楽器音だけの問題ではなかったケース~
- うちにも防音が必要?手遅れになる前に、まずは気軽にご相談を!
- 開業後だと何かと制約が… ~完全な防音工事ができなかったケース~
- 今は問題にならなくても「予防的防音」が重要。~後から来た入居者から苦情が来たケース~
- 建物の位置や構造が防音にも影響。~物件選びからご提案した事例~
- 物件の周辺環境も要チェック!住宅近くは騒音トラブルリスクが高め?
- 餅は餅屋、音は音の専門家へ!~ハウスメーカー作の防音室が使えなかったケース~
- 音の専門家だから分かる!伝えられる!~オーナーから防音対策の説明を求められた事例~
- 最初を逃すと、後になるほど問題は深刻に。~通常営業が不可能になった事例~
- まとめ
- これから店舗出店される方へ、不動産仲介される方へ
想像以上に人は音に敏感!当事者は騒音になると思わなかった3つの事例
まず、防音の必要性についての認識が、我々のような音の専門家と、一般の方とでは全く違うことが多々あります。
マンションでのピアノ演奏の事例
ある個人宅の音響改善工事を行う際、相談内容は音響の改善でしたが、マンションでピアノを演奏するということで、防音が必要では?と提案しました。
ところが、依頼者は「今までもクレーム等はなかったから大丈夫」と言うので、固体振動を止める防音架台だけを作り、固体音の低減はしたのですが、しばらくして真下の家の住民から苦情が。
よくよく聞くと、前からピアノの音で苦情が来ていたにも関わらず、コストがかかるのを避けて防音は不要と言っていたとのこと。
この事例では、解決までに1年もかかりました。
まさかここまで大事になるとは思っていなかったのでしょうね。
マンション地下のリトミック教室の事例
他にもあります。
マンションの地下にリトミック教室を開くというので、防音の依頼を受けましたが、予算が決まっているので、その範囲内でできる防音をしてほしいとのこと。
当社では必ず、その施設の利用目的をヒヤリングし、必要な防音レベルを提示。
それに合わせた施工プランをご提案します。
今回も、必要な防音レベルに達する施工プランAと、少し費用を抑えたプランB、防音は不十分になってしまうが予算内に収まるプランCを出しました。
もちろん、当社としてはプランAをおすすめしましたが、依頼者から「大きな音は出さないから」と言われ、やむなく予算内で出来るプランCで、天井の防音のみ施工することになりました。
当社としても、無理強いはできませんが、本当に大丈夫なんですか?と何度も確認しました。
しかしお客さまは「大丈夫」と仰っていましたので、そこまでに留めることになりました。
ところが、施工から1年くらい経った頃、音が漏れているとのクレームが。
今、調べても、その教室は検索に出てこないので、おそらく退去されてしまったのかもしれません。
3階建てビルテナントのバーの事例
音楽だけではありません。
3階建てのうち1~2階がテナントで3階がオーナーの自宅というケースで、テナントとして入っていたのは普通のバーでした。
ところが、そのバーのスタイルが立ち飲みパブで、若者が飲んで騒ぐ声が、3階の住居へよく響いたのです。
そこで、3階に住むオーナーから苦情が出ました。
この案件に関しては、そもそもバーのオーナーが防音の必要性を全く感じておらず、結局何もしなかったことが原因です。
しかし、入居を許可したのはマンションオーナー自身。
どのようなバーなのか、までは仲介業者やバーのオーナーからは聞いていなかったのでしょうが、仲介業者も含め、誰か一人でも、騒音が発生するかもしれない可能性に気づいていれば、このトラブルは防げたと思います。
結局、防音するとなると店舗の負担になるし、我慢を強いればマンションオーナーが気の毒、でも退去させれば空き家になるし…と、誰も幸せにならない事態になってますよね。
このように、音は当事者の想像以上に周りに影響を与える可能性があります。
もしも、音を出す、あるいは音が出る可能性があるのなら、まずは防音の必要性を検討してほしいと思います。
思いがけない騒音が発生?~楽器音だけの問題ではなかったケース~
先ほどのバーの事例も、少し意外だったかもしれません。
別にカラオケや音出しをしていたわけではありませんし、ただ、利用客の声がよく届いてしまったのです。
とはいえ、人の話し声って結構気になりますよね。
別の事例で、ある貸しスタジオでのご相談内容を紹介します。
ここはマンションの地下に作られ、別の業者で防音工事をされました。
ところが、騒音による苦情が相次ぎ、オープンから約1ヶ月で営業停止の通知が。
そのスタジオにはドラムやベースもあり、これらの楽器は低音で響きやすいのです。
防音をしているとはいえ、低音対策が不十分だったのですね。
高音なら十分防げるレベルなので、ピアノやバイオリンの音楽教室にしては?という提案もしたのですが。
ついには、営業停止後、演奏をしていないにも関わらずクレームが来るなど、別の音もこのスタジオからの騒音と思われるような事態にまで発展していました。
すでに住民の方もノイローゼになっていたようです。
そして、もちろん、この楽器の音が響くことも問題でしたが、もう一つ大きな問題がありました。
それは、スタジオ利用者の会話音です。
というのも、このスタジオがある地下へは外から直接入れるようになっており、その入口は南向き。
その真上はすべて各住居のバルコニーなのです。
そして、スタジオ利用者は主にバンドマンで、夜遅い時間に話しながら出入りすることも多かったことから、その話し声が結構、上の住居へ響いてしまったのでしょう。
それもまた、苦情の原因になりました。
このケースでは、防音工事会社が物件選びから行っていましたが、開業後のオペレーションまで考えが至らなかったことから、利用者の話し声という、ある意味で想定外の苦情が出てしまいました。
でも、これは決して想定外ではないのです。
ライブハウス、演劇用のミニシアターなどではよくある話で、中の音は漏れてないけど、客の入待ちや出待ちの声がうるさい、といった近隣からのクレームは少なくないのです。
このような、当事者が意図しない音が発生し、問題になる場合もあることも考えなければいけません。
うちにも防音が必要?手遅れになる前に、まずは気軽にご相談を!
これまでの事例から、もしかしてうちのケースでも防音が必要?と思われた方、まずはプロに相談してみて下さい。
というのも、建物ができた後に防音工事をすることも、できなくはないのですが、色々と制約があり、コストも掛かってしまいます。
実際、相談を受けた騒音トラブルのほとんどはすでに手遅れで、解決するには、一度全部壊して作り直す必要がありました。
後付けや、一部の改善だけでできる程度の防音では、完全に遮音することはほぼできないからです。
そうなると、一度解体し、防音工事をして、また元に戻す、という作業が必要になるので、当然、イチから作るより時間もコストも倍以上かかります。
もちろん、工事の間は店舗の営業も中断せざるを得ません。
また、元の空間よりも狭くなる可能性も高いです。
せっかく開業したのに、苦情は来る、対策にコストはかかる、その間は営業できずに資金回収もできない、店も狭くなった、なんてことになりかねません。
もしこれから店舗を開業される方、防音が必要かどうか、少しでも不安に思う方はぜひ一度、当社へご相談下さい。
防音工事は必要か?どの程度の設備が必要か?プロの目で判断いたします。
ただ、場合によっては、その場所自体が音を出す店舗に向かない場合もあります。
できることなら、物件探しの段階からご相談いただけると、より良いご提案ができるかと思います。
開業後だと何かと制約が… ~完全な防音工事ができなかったケース~
ある3階建てのビルの1~2階に飲食店が入っており、そこの3階に新たに音楽教室が入ることになりました。
ところがその音楽教室の防音が不十分で、2階の飲食店に音が漏れてしまったのです。
そこで苦情を受けたビルオーナー兼管理者の方が、入居した音楽教室側に防音の改善を依頼し、2〜3度防音工事はされたそうなのですが、改善されなかったそうです。
そこでビルオーナー兼管理者の方からご相談がありました。
状況を確認すると、音楽教室にはドラム室があり、そこが騒音の原因であると分かりましたが、この音を完全に遮断するには、ドラム室の内装を全部壊してやり直すしかありません。
このようなケースでは音の発生源である音楽教室、つまりテナント側が工事費用を負担するべきなのですが、音楽教室の主催者は「自分達は契約に反することは何もしていない」と開き直り、一切の対応を拒みます。そこで、ビルオーナー仕方なく自分が工事費用を負担して工事をするという決断に至りました。
しかし、このような経緯なのでオーナーとしても気持ちよく工事費用を出すことができません。テナント間のトラブルは避けたいけれど、不当な出費も納得いかない。そこで、「できるだけ費用を抑え、最低限の工事で防音ができないか」という相談となったのです。
リズムスターとしてもオーナーのお気持ちはわかるので、できる限り費用を抑えるつもりであれこれ可能性を模索しましたが、ビルが鉄骨造だったので最低限にも限界があり、床と壁の防音工事を提案しました。しかし、オーナーとしては「床だけでいい」の一点ばりで、結局防振床だけの不十分な工事となりました。
この件に関しては、なんとかそれで折り合いをつけたようですが、実際、完全な遮音はできていません。
もしもこの2階が店舗ではなく住居だったら、音の緩和だけでは収まらなかったのではないかと思います。
このケースからすると、店舗側の人だけでなく、マンションやビルのオーナーも、音には気をつけないといけないですし、仲介する不動産会社も契約時の取り決めをしっかり考えておくべきですね。
今は問題にならなくても「予防的防音」が重要。~後から来た入居者から苦情が来たケース~
また、今すぐにはクレーム等が来る心配がなくても、後になって問題になるケースもあります。
ある商業施設に入っていたカラオケバーでは、オープン後も特に問題なく営業を続けていました。
ところが、しばらくして上の階にリラクゼーションサロンが入居。
そこから、カラオケの音が聞こえると苦情が入るようになりました。
そこで当社に相談があり、まず音漏れの原因を調べたところ、窓やドアから漏れて上の階に聞こえていたのです。
こうなると、天井だけでなく窓やドアも含めて改善が必要。
つまり、結局全部壊さないと、部分的な処置では対応できないということになりました。
この場合、リラクゼーションサロンが後から入ってきたのに…と思う気持ちもあります。
しかし、騒音問題では、どうしても音を出す側が対策を講じなければなりません。
たとえ悪気がなくても、加害者になるのです。
「音を出す」という時点で、このリスクは覚悟しなければいけません。
今回のようなケースも珍しいことではなく、商業施設の場合、いつ、どこに、どのような店舗が入るか、入れ替わるかは予想できません。
これは個人宅にも同じことが言えます。
マンション内で、今まではピアノを弾いていても問題にはならなかったが、ある日引っ越してきた人が昼間に家で仕事をする人で苦情を言いだした、などということはよくあります。
音を出す、音が出る環境を作るのであれば、将来的なリスク回避のためにも、「予防的防音」をされることを強くおすすめいたします。
建物の位置や構造が防音にも影響。~物件選びからご提案した事例~
防音をする、しないの話ではなく、そもそも「音を出す」ことに向いていない物件というのも存在します。
例えば、ライブハウスを開業しようとしていた方から相談があり見に行ったケース。
鉄骨造5階建てビルの3階に借りようとしていました。
まず、5階建ての3階というところで、床と天井の両方に防音工事が必要になります。
しかし、天井は高さがなく、防音設備が付けられそうにない。
床も重量的に、設備を付けた上で、ライブハウスという大人数が入ることができるのか?
非常にリスクが高く、現実的ではありませんでした。
また、鉄骨造というのがそもそも防音と相性が良くありません。
コンクリートと比べると質量がなく、構造が弱め。
床が薄くなり、音が伝わりやすいからです。
これらの理由から、このお客様には、ライブハウスをするなら別の物件でと提案し、2年、一緒に物件探しからお手伝いしました。
その後、見つけた物件で防音工事をしたところ、大音量でも外には漏れず、中では良い音で聴けると喜んでいただけるライブハウスになりました。
物件の位置や構造も、音の響き方に大きく関係してくるのです。
そしてそれは、音の専門家でなければ、なかなか判断することは難しいでしょう。
物件の周辺環境も要チェック!住宅近くは騒音トラブルリスクが高め?
物件の造りだけではありません。
その周りの環境的に、音を出す施設には向かない場合もあります。
例えば先の例にあった、立ち飲みスタイルのバー。
若者が飲んで騒ぐ声が、3階の住民へ響いたことで苦情になりましたが、もし、3階が住居ではなく店舗だったら?
同じような若者が集まる飲食店や施設であれば、特に問題にはならなかった可能性があります。
もちろん、前述のように店舗や人の入れ替わりは想定しなければいけませんが。
ただ、エリアや商業ビルによっては、テナントの種類がある程度絞られる場合があります。
バーばかり集まる施設や、夜中までやっている居酒屋などが集まる地域なら、将来的にも、苦情が来るリスクは低いと言えます。
もう一つ、貸しスタジオやライブハウスで言うと、できるだけ住宅街は避けたいですね。
施設そのものの防音はできても、その出入りの際の話し声などを防ぎ切ることは難しいものです。
入り口の位置の調節やルールの徹底で、ある程度の対策はできるかもしれませんが、やはりリスクは高いでしょう。
このように、物件選びも、防音を考える上で非常に重要な要素になるのです。
店舗となると、つい利便性や人通りを考え駅チカで探したり、家賃の安さで選んだりしがちです。
しかし、そのお店の業種・業態に合う場所を選ばないと、そこじゃなければ問題なかったのに、ということは案外あるものです。
餅は餅屋、音は音の専門家へ!~ハウスメーカー作の防音室が使えなかったケース~
店舗を開業しようと思った時、店舗デザイナーや建築士にお願いすることもあるかと思います。
しかし、これらの方は建築や設計のプロではあっても、音に関しては素人であることがほとんどです。
あるマンションの事例をご紹介します。
このマンションのオーナーがリフォームをするにあたり、ハウスメーカーに依頼して防音室を作りました。
ところが、いざできた防音室で住民が趣味のサックスを吹くと、家族から音が漏れているとの声が。
同じ家にいる家族でさえ、うるさく感じるようでは、隣近所の家にも響いているのでは?
と怖くなり、結局ほとんど使われず寝室になっていたそうです。
ある時、当社に相談があり見に行ったのですが、とても楽器の演奏なんてできないレベルの酷い防音室でした。
建築のプロにも防音や音響に詳しい人は少ないのですが、リフォームの設計士には、一流の設計士さえ少ないのです。
むしろ、しっかりと設計を学んだ人ほど、防音には手を出さないんですよね。
難しいのが分かっているから。
そんなことで、なんとかならないかという相談だったのですが、作った後だと、一旦、床を剥がすなど、解体工事にかなりのコストがかかるのです。
それこそ、新たに防音室を施行するよりも高くついてしまいます。
内装のデザインや装飾は後からでも付け足したり、改良したりということも、ある程度はできると思います。
しかし、防音に関しては、絶対に最初から完璧にしておくべきなのです。
ご希望の店舗デザイナーや建築士の方がいるなら、その方々と組んで、相談しながら設計・施工することも可能です。
音に関しては、必ず音の専門家に相談するようにして下さい。
音の専門家だから分かる!伝えられる!~オーナーから防音対策の説明を求められた事例~
あるカラオケバーの案件では、まず入居にあたりビルのオーナーから、「上の階が住居だから、どんな防音対策をするのか説明して欲しい」と言われました。
ちゃんと防音をしてもらわないと入居させないとのことです。
そこで当社では、防音工事の設計や計画を作成後、その内容や効果についての分かりやすい説明書を作成。
それを仲介業者に渡し、管理会社を通じてオーナーや上の階の住民さんへ説明してもらいました。
そして、防音の計画に了承をいただいてから実際に施工し、オープン後も入居者からのクレームは一切なし。
それどころか、営業しているのかわからないくらい静かだと喜んでいただけました。
ただ防音工事をするだけでなく、何がどう作用して音を遮断できるのか?を説明し、納得してもらう必要があったこの案件。
設計図面だけ見せても、理屈で説明しても、一般の方にはなかなか伝わりませんので、設計士や建築士には難しいでしょう。
このようなことは、音の伝わる仕組みを熟知した、音の専門家だからこそできることです。
最初を逃すと、後になるほど問題は深刻に。~通常営業が不可能になった事例~
とはいえ、もちろん防音工事にはある程度のお金が必要です。
店舗開業時には何かとコストがかる上に防音工事もとなると、最初から痛い出費となりますよね。
問題が起きたらその時に考えよう…と思う気持ちも分かります。
ただ、先の事例にもあるように、後からでは余計に費用や時間がかかったり、新たな問題が出てきたりするのです。
あるシェアオフィスでの事例を紹介します。
マンションの1~2階がテナントで、3階以上が住居という物件でした。
その建物の2階にシェアオフィスをつくりました。
最初に相談を受けた時、キッチン付きのセミナールームで、交流会なども開催予定と聞きました。
そして、オフィス内には別に個室も作り、そこはマンスリーで借りられるようにするとのこと。
その場合、セミナーではマイクとスピーカーも使いますし、交流会で飲み食いする会話音も発生するでしょうから、個室利用者のために防音もした方が良いのでは?と提案しました。
音の専門家から見て、セミナールームの音が、個室利用者からの苦情につながるだろうと予想したので。
ところが、オーナーからは「いらないでしょ」の一言で一蹴されまして。
うちの利用者は大丈夫だからと言うので、そのまま防音無しで施工し、営業がスタートされました。
しかし、1~2ヶ月経った頃に電話がかかってきて、今からセミナールームの防音できますか?との相談が。
やはり、問題になったのでしょうね。
ただ、後から防音をするには、やはり一度すべて壊してやり直しが必要でした。
当然、工事中はセミナールームを利用できませんし、さらに工事中の騒音も苦情になるだろうということが予想できました。
個室利用者に配慮するなら夜中に工事をする方法もありますが、夜中は工賃が上がりますし、おそらく上の階の住人から苦情が出るでしょう。
結局、あまりにも費用がかかるからということで工事はせず、数年で移転してしまいました。
しばらくはマイクの音量を下げる、交流会はしないなどの方法で凌いでいたのでしょうけど…
このケースでは後から防音をしようとしたことで、
・一度壊して作り直すコスト(イチから作るより倍以上)の発生
・工事中の営業中断=資金回収不能な期間の発生
に加え、工事による騒音での苦情の発生という、新たな問題が出てしまいました。
これらは、最初から防音をしていればすべて無かった問題です。
たしかに最初にまとまったコストはかかります。
しかし、後々トラブルになった場合は余計に時間もお金も取られる上に、下手をすれば営業ができない、最悪の場合、資金を回収できないまま営業不能になるリスクさえあるのです。
今回のように移転するにせよ、また新たなコストが発生しますし、そうなると、銀行もなかなかお金は貸してくれないでしょう。
資金面から考えても、予防のためにも、防音は最初からやっておくべきなのです。
まとめ
実際にあった騒音トラブルやご相談事例、いかがでしたでしょうか?
思うよりも人は音に対して敏感で、防音の必要性を感じていただけたのではないでしょうか。
そして、「音」を扱うにあたっての環境、物件にも向き、不向きがあること。
防音が必要なら最初からやっておかないと手遅れになること。
これらのことを念頭に、もし、店舗を開業予定の方や、自宅を建設・リフォームして楽器をやりたいという方は、ぜひ、まずは一度当社へご相談いただければと思います。
開業を見据えて事前にご相談いただいた方々は、最初から防音ありきで物件を選び、施工し、予防的防音をしたおかげで、皆さん安心して営業をされています。
ただ防音工事をするだけではなく、その目的に合った場所や物件探しから、建物の造りなどから向き・不向きの判断、アドバイスまで。
音を楽しみたい当事者の方も、利用者も、周りの方々も、すべての人が快適に過ごせる環境を提供することが、リズム・スターの使命です。
これから店舗出店される方へ、不動産仲介される方へ
音が発生する商売は、何も音楽関係だけではありません。飲食店であれば厨房の調理器具の音やお客さまの話し声、物販店であれば商材の搬入時の車の音など、あらゆる商売には音が関係しています。
音問題は起こってからでは手遅れです。
店舗出店を考えている店主様、そしてテナント物件を扱う不動産業者様、これからやろうとしている商売にどのような“音”が含まれるか考えてみてください。そして、その音が周囲にもたらす影響を考えてみてください。もしかしたらそれが誰かを不快にする音である可能性もあります。
しかし、音のトラブルは事前に適切な防音工事をすることで、防ぐことができます。
店舗出店を考えている店主様、そしてテナント物件を扱う不動産業者様、ぜひ工事をする際には防音対策を本気で考え、そして、契約内容も今一度確認をしてください。もし防音対策の必要性を少しでも感じたら、お気軽にリズムスターにご相談ください。
音のトラブルを未然に防ぐために、一緒に対策を考えましょう。
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