【トランペット用 防音室】音の特徴と施工費用について
マンションやアパート、戸建て住宅、店舗、スタジオ、ライブハウスなどの防音室設計・施工を手掛けているリズム・スターです。
リズムスターに寄せられる相談で、特に最近多いのはトランペットの防音室。
トランペットは金管楽器の中でも高音域を受け持ち、オーケストラや吹奏楽、ジャズバンドなどで重要な役割を果たす力強い楽器です。
時代は空前のトランペットブームなのか、それともたまたまなのか、とにかく今、リズムスターには数件の問い合わせがきています。それぞれどのような相談なのか、そしてトランペットの防音室とはどのようなものなのか、代表である田中が丁寧にお伝えします!
名門オーケストラに所属するプロのトランペット奏者からのご相談!
オーケストラに所属していて、普段は公民館などを借りて練習しているそうなのですが、場所によってはトランペットの音の大きさから「トランペットだけはご遠慮ください」と言われてしまうこともあったそうです。
そこで、自宅にトランペットの防音室をつくろう!と検討をはじめたそうです。
予算としては、他の楽器との比較で言うと、ピアノとドラムの間くらいかな。
ドラムが最高クラスとして、そこまでは必要ないけれど、ピアノよりは施工費がかかりますね。
なぜトランペットは音が大きいの?楽器の形状?演奏方法?
楽器が木でできているか金属でできているかどうかではないんですよね。
なんとなくわかりますよね。金管楽器の方が音が力強いでしょ?
トランペットの特性としては、音域が高いと音も大きくなる、低い音域のときはそこまでではありませんが。どうやら500Hz以下だと急激に音が小さくなることがわかりました。なので、高音域の時の音、つまり音がMAX出ている時の音をいかに遮音するかを考えていきました。
人によっては車で遠くまで行って、人気のないところで練習することもあるそうです。ドラマや映画で、河原でトランペットを演奏している情景ってありますよね。あんな風に練習できるところを常に探してるみたいです。
最近は河川敷でも苦情が来る時代になってしまっているようです。
ただ、毎回どこかへ行って練習するわけにもいかない。何しろプロのオーケストラ奏者の方にとって毎日の練習は欠かせないですし、時には楽譜が公演の前日にくることもあるそうなのです。
そうなると、やはり自宅に防音室が必要なのです。夜遅く、夜中まで練習をして当日に望むことになりますから。
実際にプロのオーケストラ奏者は多くの方が自宅に防音室を持っていますね。
組立て式防音室を撤去して、新たに部屋全体を防音室へ!
今までは、ご自宅の一室に「組み立て式の防音室」を設置していて、その中で演奏をされていたそうです。
その「組み立て式防音室」は大きさが畳半畳分ほどの空間なのですが、もっと広い空間で演奏したいということで、「組み立て式防音室」を撤去して、一部屋丸ごと防音室にしようというご希望がありました。
ここでちょっと音の大きさの話をすると、トランペットは100〜110dBくらいと言われています(ちなみにピアノは95dB程度)。
この音が、これまではその「組み立て式防音室」の遮音性能のおかげで、部屋の外、室外に漏れる音が半分程度に抑えられていました。部屋から出ている音の大きさは50dB前後ということになりますね。
人の話し声が70dBと言われているので、その「組み立て式防音室」の中で演奏する分には、遮音的には全く問題なかったわけです。
それを撤去して室内でそのまま演奏するとなると、MAXで110dB程の音に対して防音設計をしていくことになります。
部屋の広さは4畳半ほど、木造の戸建てになるのですが、「組み立て式防音室」は窓とは反対側の部屋の隅に設置されていました。そのため「組み立て式防音室」から漏れた音が窓に到達するまでにも多少の距離がありました。
しかし撤去した場合、部屋のどこで音が出るかはわからないわけですから、窓の方で演奏する可能性があると考えれば…がっちり防音対策が必要になります。
壁と床、それから窓、遮音性能を高めると、それだけどうしても費用に反映されてしまいます。
実際に防音工事をするかはご検討されているところかもしれませんが、まずはご自身がより快適な練習環境を求めて、リサーチされて、おおよその費用も把握いただけたので、それは良かったなと思います。それ以降はお客さまが決めることですからね!
木造戸建とマンション、防音室をつくる際の費用や特徴とは?
戸建ての良さは、工事の自由度が高いところと隣家との距離があるところ!この2つですね。
まず、自由度について。
防音室をつくるということは、言ってしまえば部屋の中に部屋をつくるようなものなので、どうしても狭くなってしまいます。
特にマンションなどでは振動対策として防振床を施工するので、床の高さが上がり、多少天井が低くなってしまいます。しかし、戸建ての場合は、もともとの床を下げてから施工することもできるので、天井高を確保することができます。
そして、隣家との距離があることもメリットです。
マンションの場合は隣家と壁一枚で繋がっていますが、戸建ての場合は建物として独立している。だから、多少の音漏れがあった場合にも、周囲のストレスになりにくいものです。例えばご自宅をピアノ教室にしている家の前を通ると、ピアノの音がしたりしますよね?
では、マンションはどうでしょう?
楽器にもよりますが、マンションの場合は上下階の振動対策が必須。
壁はコンクリートなので何もしなくても多少音を止めてくれますが、床の振動だけは防ぐことができません。費用面だけを考えると意外かもしれないですが、マンションの方が安く収まる場合が多いんですよ。
防音室の究極の目的はご自身が安心して演奏できること、言い換えれば「近隣住民の方々に迷惑とならないよう配慮すること」ですから、演奏頻度や時間帯なども伺いながら、最適な防音室を一緒に考えていきましょう。
私がこの仕事をしているのは、音楽家の方々の身近に、もっと練習環境を提供したい!という想いからです。
なかなか練習できずに、音楽の夢を諦めてしまう人って沢山いるんです。
一方、集合住宅のオーナーさんたちの頭には、常に「空室問題」があります。そして日本の状況を考えるとその問題は今後より顕著になっていくでしょう。
防音室のあるアパートなら、音楽家にとっては魅力的で、オーナーさんにとっても空室対策になり、相応の家賃も見込めます。
そういうみんなが幸せになれる街づくりを、私は私にできることで実現していきたい!と話していたら、興味を持っていただいた物件オーナーさんからお問い合わせが入ったんです。
防音室や各種防音工事、騒音対策については、まずはお気軽に音の専門家リズムスターまでお問い合わせください!
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