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ドラム練習室の防音・防振と吸音について書いてみました。


(弊社で施工したドラム室。築60年木造宿舎のリニューアル工事。)

コロナウイルスの影響によって、「自宅の一室を防音室へ改築するニーズ」が高まりを見せています。

楽器を練習しにスタジオへ外出することが困難になっている現状から、自宅に練習環境を整える希望を持たれるお客様が増えているためです。

需要の高まりに伴って、施工をご依頼する前、あらかじめ抑えて欲しいポイントがあります。

それは、防音室への改築は画一的な施工工事ではないこと。

防音を実現するためには、練習する楽器の種類にも着目する必要があることです。

 

施工業者の知識不足から防音効果の期待できない「防音室」を施工され、近隣住民とのトラブルに発展するケースも報告されている事実を無視することはできないでしょう。

 

具体的には「ドラム」です。

打楽器、ドラムの防音室を作るためには、弦楽器や管楽器とまた異なった点に留意しなければなりません。

 

今回は、自宅にドラム防音室を施工するための予備知識を紹介、信頼できる防音施工会社の選び方についてご紹介いたします!

 

ドラムについて

ドラムと言えば、楽曲の要となるリズムを担当し、迫力やグルーヴ感を出すのに欠かせないパートだと思います。
多くのバンドやオーケストラでも後方にいる事が多く、ギターやボーカルが前面に出て来るのに対し、裏方的な、又は縁の下の力持ちのような、野球で言うならキャッチャーのような(笑)、お父さんのような(笑)、そんなパートだと思っています。

しかしながら、私個人としてはドラムが一番好きで、叩いて音を出すといった原始的な音の発生方法、力強さ、激しい動きや、正確なリズムや複雑なリズム、ドラムから発生する低音が空気を揺さぶって心臓に伝わる振動など、ドラムを好きな理由をあげると沢山出てきます。

ロックバンドなどでは、同じくリズム隊としてベースというパートがありますが、このベースとドラムというリズム隊がしっかりしているバンドは、めちゃめちゃカッコ良いですね!

そんなドラムですが日本語では太鼓、皆様ご存知の通り、バンドなどで使用されるドラムは様々な太鼓を組み合わせてドラムセットとして使用されることが多いです。

基本的なセットは、
・足でペダルを踏むことで叩く、低音を響かせるバスドラム
・小刻みにリズムを刻むことの多いハイハットシンバル
・要のリズムを打ち出して前面にでてくるスネアドラム
・リズムの味付けなどに使用されるフロアタムやトムトム(単純にタムとも呼ばれることが多いようです)
・同じくリズムの味付けや、リズムの調子を刻むのに使用されるクラッシュシンバルやライドシンバル

このあたりが標準でしょうか。

演奏者によってタムは一つだけだったり、10個くらいのタムをセッティングしたり、シンバルも何種類もセットしたりと、それぞれの個性があって面白いのも魅力の一つだと思います。

どんな楽器でもそうだと思いますが、今現在の自分の技量を超える奏法やテクニック、正確なリズムなどを身に付けたい場合や、与えられた課題曲のパートを完璧にこなすには、練習する以外方法は無いと思います。
毎日、少しずつでも自分で課題を決め、試行錯誤しながら身に着けて行く。その繰り返しが血となり肉となり技術として身に付いていくのではないでしょうか。

ところがこのドラムセット、貸スタジオ等で練習するなら問題は無いと思いますが、自宅で練習するにはやはり騒音問題がついてきます。

更に厄介なことに、バスドラムというキックペダルを踏む操作でビーターというハンマーのようなものを可動させて叩いて音を出す太鼓がセットに含まれていますから、振動が床にダイレクトに伝わってしまいます。
この振動(=重量衝撃音)の対策に加え、低音から高音まで幅広い音域をカバーしていること、音を発生させた後に音圧が最大(ピーク)になるまでの時間が非常に速いこと、そして、通常自宅の部屋は狭い事!などがドラム室用の騒音対策で難しいポイントです。

練習用のパッドが市販されており、手を使った練習はそれを使用されていることが多いようです。
また、電子ドラムも進化しておりますので、ヘッドホンで音を聴きながら練習も可能ですね。

ただし!
いくら電子ドラムだとしても、キックペダルだけはどうしても打撃時の振動が発生してしまうので、集合住宅で1階以外の方は要注意です。
マンションの1階に住んでいる方や一戸建ての方は電子ドラムで思いっきり叩いても苦情が来ることはほとんど無いと思われます。

そうは言っても、やはり電子ドラムはゴム製のパッドだったり、メッシュのものだったりしますので、本物のドラムを叩いた後のスティックの跳ね返りとは若干違います。
やはり本物の叩き心地を求めるならば、スタジオで練習すれば良いですが、ツーバス(バスドラムを二つするセッティング)を練習したい場合や、オリジナルのセッティングで練習したい場合などは貸スタジオではなかなか大変なのではないでしょうか。

 

ドラムセット用の防音室を持つ場合の注意点とは

前置きが長くなりましたが、今回は自宅にドラムセット用の防音室を持つ場合の注意点をまとめてみましたので、参考になれば幸いです。

ピアノ用の防音のブログでも書きましたが、音の伝わり方は大きく二つあります。
・空気を振動させて伝わる音
・固体を振動させて伝わる音
(更に固体を伝わって発生した音から放射される振動が空気を伝わる音があります)

ドラムは床に置いた太鼓を叩きますから、床に振動がダイレクトに伝わって行きます。
タンバリンなどは手に持って演奏しますから、ダイレクトに振動が伝わることはありません。ただ、サックスなどと同じように振動した空気が床を振動させることはありますので、大型の太鼓を手で持って演奏する場合でも床の対策はしっかり行ったほうが防音室の性能があがります。

ドラムセットの中心的な周波数は160Hz~200Hzがピークですが、ハイハットやシンバルがあるので、低音から高音までかなりの幅で高い音圧があります。
(31.5Hz~10,000Hz以上のレンジで幅広く、更にピークは110dBに迫る大きな音圧があります!!)

しかも、直接打撃を与えて音を出しますから、初心者でも腕力、脚力によって結構な音がでます。
更に、音が発生した時から最大の音圧になるまでのスピードが速く、すぐに壁に衝撃が当たりますから、狭い部屋でのドラム用防音室はより難しくなります。

そして床の衝撃音です。
バスドラムを叩く際には脚でキックペダルを踏み込みますから、ダイレクトに床に振動が行きます。
音は壁を貫通しますから、空気を振動させて伝播する音と床を振動させて伝播する音のふたつの対策が必須です。
もちろん、一戸建ての1階部分だとしてもその衝撃の振動は建物全体に伝わっていきますから、そこからさらに外壁を伝わった振動が音を再放射して外に音が漏れて行きます。

また、低音域でも大きな音が発生しますので、二重壁にした場合、低音の共鳴現象による大幅な透過損失の減少がありますのでこちらもかなり要注意です。
(透過損失とは音を遮った量だとイメージしてくださると良いと思います)

貸スタジオなどでは地下で営業していたり、建物全体を貸スタジオにしていることで多少の振動や音漏れには目をつぶっているような気がします。

ほとんどが鉄筋コンクリート造の建物ですから、床や壁の質量(重さ)と頑丈さを兼ね備えていますので、音や振動を止め安い条件の上にスタジオが作られています。

床の防振についてはロックウール等のマット状のものを敷き込み、板材を重ねている業者さんを見かけますが、マンション等の1階では使えるかもしれませんが2階以上になると非常に危険です。
また、床にコンクリートを増し打ちしたりするケースもありますが、耐荷重などの検討をしているのか少々疑問が残ります。
弊社では完全に防振ゴムで浮かせた乾式の防振床を作りますので全体を軽く作ることが可能です。固有振動数も計算し10Hz前後の防振床を作ることで更に性能をあげていきます。

 

ドラム練習室の快適な吸音率とは

最後にドラムの最適な吸音率について少し触れてみたいと思います。
一般的にはドラムは吸音率が高い(残響時間が短い)方が良いとされています。
吸音率的に言えば0.3以上が望ましいと思います。
できるだけデッドな空間にすることで耳が疲れないような部屋になっていきます。
有名なプロのドラマーの方で、響いた方が好きだという声を聴いたことがありますが、日本でトップレベルの方ですし、ライブハウスでの音響の話になった時に出たお言葉でしたので、練習室とは少し違うかもしれません。

一般的には練習用の部屋ですから、全周波数帯域で音圧が均等に分布されるような音響設計をした方が良いと思います。
スネアドラムだけ響き過ぎてしまうとか、シンバルの音がいつまでも残ってうるさく感じてしまうような音響では叩いていても耳が疲れてしまったり、楽しくないかもしれません。
後は、好みの問題になってくるとは思いますが…

 

ドラムとピアノの大きな違いを、わかりやすく解説!

ドラム防音室

ドラムは他の楽器と比べてどの点に注意すべきでしょうか?

まず、ドラムは「打楽器」なので、通常の音に加えて振動もある点です。

通常、音は空気を振動させて伝わる音と、個体を振動させて伝わる音の2つがあります。

ピアノは弦をハンマーで叩くことで空気が震え、その振動が私たちの鼓膜に入ってきて音を感じるようになっています。

また、ピアノも脚があるため個体振動もあります。

 

この空気の振動で伝わる音に加えて、ドラムは床に直接置いて叩いて音を出すが故に、ドラムの振動が床も震わせて音を伝わりやすくさせています。

ピアノのペダルは踏むことで音を出すのではなく、音を伸ばしたりミュートしたり補助的に使用するのに対し、バスドラムはキックペダルをかかと全体で踏んで音を出していくので、床への衝撃音もドラムは他の楽器と比べて大きくなります。

 

加えて、ドラムは低音から高音まで満遍なく大きな音が発生することも特徴です。

例えば、ピアノの低い音と高い音の鍵盤をひいた時に、他の音階と比べて音が小さく聞こえないでしょうか。

たとえ高音と低音が防ぎ切れずに音が漏れていたとしても、人間の耳には気にならないため防音設計をする際にも見逃されがちです。

一方、ドラムの場合、低い音も高い音も音量が大きいために、その他の楽器と同じ防音対策のままでは外に音が漏れてしまいます。

 

以上のように、ドラムは他の楽器と比べて、音量だけでなく振動や衝撃音まで考慮した総合的な防音対策が必要になってきます。

ドラムの特性を理解しないままに、他の楽器と同一の防音対策をとってしまう施工会社が多くあり、防音室を作るために何百万円も投資したにもかかわらず、音が漏れてしまい近隣とのトラブルに発展してしまう、ということが起きてしまいます。

 

ドラムの防音室を検討する際の、考えるポイント

ドラム防音室工事

防音室を作る際にポイントとなるのは、「目的に沿った防音対策ができているかどうか」にかかっています。

防音を考える上で、楽器の特徴だけでなく様々な条件を考える必要があります。

 

ドラム防音室のポイント その1 建築物の構造

建築物に用いられている素材が鉄筋コンクリートか、鉄骨造、木材かで防音対策のしやすさが変化します。

鉄骨造の建物は振動音が伝わりやすいため、ドラム防音室を作るのが難しいと言われています。

反対にコンクリート素材を用いている建築は、コンクリート自体の遮音性が高い素材のため、防音室が作りやすいといえます。

木造建築の場合、素材自体の遮音性はあまり高くありませんが、リズム・スターでは多くの木造建築でドラム防音室を実現させてきました。

記事内容後半より事例もご紹介しておりますのでぜひご覧ください。

 

ドラム防音室のポイント その2 ご近所との距離

音量は距離に比例して小さくなっていきます。

戸建住宅で、近隣との距離が十分ある場合には、高い費用をかけて完璧に音を漏らさないようにせずとも、ある程度の防音施工をするだけで良いケースもあります。

一方で、マンションの場合であれば、隣の住居と隣接しているため、戸建住宅に比べて防音対策をしっかり施す必要があります。

特にドラムの場合は、下の階に振動音まで伝わってしまうため、特に「床の防振対策」が最も重要です!

 

ドラム防音室のポイント その3 希望の練習量や練習時間

ドラム防音室の練習時間

実際に防音室で練習する時間帯やドラムの種類によって、防音対策をどこまで徹底すべきなのかを導き出します。

例えば、交通量の多い路面に面している戸建住宅で、主に日中や夕方にドラム練習を行うことが多いのであれば、車の走行音や暗騒音でドラムの演奏も多少中和されるでしょう。

一方で、主にドラムの練習をするのが夜の時間帯なのであれば、周囲は静かな上に近隣の人が寝ている状況も考えうるので、音を防ぎ切らないと苦情が来る恐れがあります。

実際に演奏されるドラムも、生ドラムであれば遮音性を高める必要がありますし、電子ドラムであれば衝撃音に注意して対策する必要があります。

 

ドラム防音室のポイント その4 希望の演奏を叶える

防音室の施工を依頼する時には、いかにご近所に演奏が漏れないかを心配しがちですが、良い防音室は演奏して気持ち良いかどうかもポイントです。

ドラムは拍を取る楽器でもあるので、防音対策によって音が籠もりすぎると演奏者はリズムを取りにくくなってしまいます。反対に、叩いた音の残響が長すぎると、次の音に被さりすぎて心地よくありませんね。

例えば、スネアドラムの音だけ響きすぎてしまったり、シンバルの音がいつまでも残ってうるさく感じてしまったりする音響であれば、ドラムを叩いていても耳が疲れてしまいます。ある程度快適に演奏するためには、部屋自体の音響設計も重要になってきます。

 

ドラム防音室のポイント その5 防音室の広さと予算

基本的に防音施工は、防音性能を高めたい場合、部屋を狭くしたり、あるいは使用する素材に高額な材料を用いることになります。

そのため、予算はいくらか、どこまでの防音性能を求めるのか、部屋の広さは最低どこまで必要なのかのバランスを見極める必要があります。

以上のように、様々な要素から見ていくと、住宅の立地や建築物の素材によっては最高レベルの防音が必要ないケースも多くあります。

もし、必要以上に完全防音を目指してしまうと材料費や施工費で高額負担となるどころか、不必要に部屋が狭くなってしまう可能性もあります。

 

リズム・スターの最大の特徴は、お客様が叶えたい防音を予算内でいかに実現するか、お客様と二人三脚で考えていくことを重視していることです。

いかに音を防ぎ切るかではなく、「限られた予算内でいかにご近所に迷惑をかけない防音性能」を備えるかという視点が非常に重要です!!

お客様にとことん寄り添いご提案させていただいております。

 

木造の建物にドラムセット用防音室を施工した事例

木造一戸建てにドラム防音室は作れるか?木造のドラム防音室施工ポイント!

まず申し上げたいのは、木造でドラム防音室は造れます!しかし、「木造×ドラム防音室」このケースこそ、施工会社は本当に慎重に選んでください。できる会社は希少だからです。

そもそも木造建築で使用される材料の遮音性は低く、鉄筋コンクリートに比べても木造は空洞で軽く、建物自体の遮音性は高くありません。

 

弊社では木造の古い宿泊施設にドラム室を施工した実績や木造建築物にドラム室を施工した実績がいくつもあります。
ずばり、木造でもドラム室を作ることは可能です。
それもコンクリートで囲いこむのではなく、通常の内装工事で施工してあります。

 

リズム・スターで対応したケースとして、弾き語りが好きなオーナーの防音室を設計・施工したケースがあります。

南千住にある「千住田村屋」さまです。

木造のドラム防音室工事

築60年以上の木造建築で、2階建ての簡易宿泊所のリニューアル工事でした。

部屋数や廊下の幅なども決まっており、施工の制限の多いケースでした。

ドラムの音が館内の宿泊者に聞こえ無いように、そして外のご近所にも迷惑にならないよう演奏できたらというご希望でした。

住宅密集地の中にある宿泊所だったため、近隣との距離も大変近く、難易度の高い施工となりました。

できることが限られている中で、予算から一番遮音性や防振性能の高い設計をご提案させていただき、施工の工夫を重ねて目的の防音を達成しました。

どれほどの防音性能か、実際の映像をごらんください。

また、新築の木造にスネアドラム練習室を施工させていただいたケースもございます。

地下に作ったお部屋でしたが、ドライエリアと呼ばれる吹き抜けの箇所があり、近隣にも音を配慮する必要がありました。

限られた空間で、近隣との距離や部屋自体の振動が起きないように工夫をし、心地よく演奏いただけるように吸音率も考慮して施工させていただきました。

 

マンションにドラム防音室は作れる?マンションのドラム防音室施工ポイント!

マンションのドラム防音室

マンションは、隣の世帯と隣接しており床や壁の振動も大きく影響してくるため、ドラム防音室設置の難易度が高くなります。

一方で、鉄筋コンクリートで造られた場合、コンクリートが遮音性を高めてくれるメリットもあります。

 

階層によっても難易度が変化していきます。

マンションにドラム防音室を作る場合、一番作りやすいのは1階です。

なぜならば、ドンドンとペダルを思いっきり踏んだとしても、地面が衝撃音を受け止めてくれるためです。

では、2階以上のドラム防音室はどの点に気をつけるべきでしょうか。
まず注意すべきはマンションが鉄骨造で作られているのか、鉄筋コンクリートで作られているのかという違いです。

鉄骨造は高層マンションでもよく用いられる素材であり、もともと建物自体の重さを軽くすることを目的として使われています。

そのため、鉄筋コンクリートに比べて床が薄くなり、人が飛び跳ねたり激しい動きを加えたりすると、より振動しやすい特性を持っています。

ドラムは打楽器で衝撃音も振動による音の伝導もあるため、鉄骨造の建物とは相性がよく無いとも言えます。

 

リズム・スターでは、他社が施工した鉄骨造の建築物内のドラム防音室に苦情がきていたのを、弊社で直し、苦情を止めたケースがございます。

もともとそのドラム室は3階にあり、その下には閑静なレストランがありました。

毎回演奏するたびに、ドラムを叩いたコツコツ音が下の階のレストランに響き、苦情がきていたのです。

リズム・スターでは、床への振動も加味した上で防音対策を取ったことで、一切の苦情を止めることができました。

 

防音室のDIYは要注意!プロから見た防音効果とは…

防音室のDIY

それでは、自力で防音室をつくることも可能なのでしょうか?

結論から言うと、素人の方がDIYでつくる防音室は、ほとんど音が外部に漏れていると言わざるをえません。

 

ネット上にも、防音室をつくるためのアドバイスが載っていることがありますが、ほとんどが誤情報なので注意が必要です。

例えば、「ピアノの下に布団を引くと防音になる」といった情報がありますが、正確にいえば「吸音」であり防音しているわけではありません。

 

衝撃音を減らすためにマットを敷いたり、遮音性を高めるために隙間を埋めたりと自分でできる対策もありますが、その程度の防音効果は限定的です。

周囲の環境や建物の構造からも、防音対策の程度は変わってきます。楽器を思いっきり鳴らしたり、ドラムを叩いたりするのであれば、信頼できる施工会社に頼んだ方が確実です。

 

ドラム防音室への施工は正しい計測と知識から!

それでは、防音室の施工はどんな会社に頼めば良いのでしょうか?

主に二つの大切なポイントが抑えられていない会社は危険です!

 

その1 正しい騒音性能の測定ができているのか?

ドラム防音室の騒音性能

ドラム防音室への施工には正しい騒音計測が必要です。騒音を表す値は音圧で表現されます。

単位はdB(デシベル)です。施工会社の中には、スピーカーの正面で測定した値と、外部で測定した値を単純に引き算して「これだけ防音できました」と報告するケースがあります。

この評価方法は、完全に誤っており、単純な引き算で防音性能を測ることはできません。

 

騒音を計測する際には、部屋内の5箇所の地点それぞれ異なる高さで音を測定し、部屋全体の平均値を計算します。

なぜならば、音の聞こえ方は壁の反響や音の高さによっても変わってくるからです。

誰が測定したとしても、再現性がなければ正確な評価とは言えず、空気音遮断性能の測定方法は「JIS A 1417:2000」で定められた方法を用います。(最近は国際基準のISOでの評価を推奨する動きがあるようです。)

遮音とは壁に入射した振動を熱エネルギーに変換して、透過損失を得るということです。

高い音と低い音で特性が違い、高い音は遮音しやすく、低い音は遮音しにくいため、工夫が必要になります。

次に、測定した値を、空気音遮断性能の評価方法「JIS A 1419-1:2000」に基づいて、性能評価していきます。
騒音性能を表すグラフであるDr曲線に、規格に沿って測定された音を見比べていきます。

Dr曲線とは、音の高さと音のエネルギーに応じた遮音レベルを定めた対応表で、音の高低での音の止めやすさも考慮した上でどれだけ遮音性能があるのかを示すグラフです。

このグラフを用いることで、実際にどのくらい防音ができているのかを総合的に判断することができます。

この測定を正しくできる施工会社は本当に稀です。

 

その2 床の防振対策

ドラム防音室の防振対策

もう一つ、防音施工をする上で最も大切なのが「床」です。全ての壁と天井は床に乗ってくるためです。

物体には固有振動数があり、特定の周波数で振動すると大きく揺れる共振が起きてしまいます。

身近な例では、ワイングラスを高い声で響かせると触れていないのに割れてしまう現象や、音叉です。

安心して頼める施工会社の見極め方として、事前に「性能評価の仕方」と「床の固有振動の知識」をぜひご確認ください。

相手がJIS規格の測定方法に沿っていなかったり、床の固有振動の知識がないまま施工を考えたりしているようであれば、施工依頼を控えた方が良いかもしれません。

 

防音室の施工はなんでもご相談ください!

その1 弊社代表が防音対策のプロである

弊社代表の田中は、もともと内装工事店として創業し、2006年以降より防音設計に力を入れております。

弊社代表は単純な防音施工の技術だけではなく、そもそも楽器から音が出る仕組み、そして防音とは何かを根本の理論から勉強してまいりました。

そのため、実際に防音施工に入る際には、「なぜこの防音対策をすべきか」「どこの音を減らすことに力を入れるべきか」をお客様にご説明させていただいております。

防音にきちんと理論や根拠をもってお話しさせていただいているからこそ、お客様も納得されてご依頼される方が多いです。

 

その2 お客様の防音目的をヒアリングしながら適切な遮音を実現する

ドラムに限らず、様々な楽器に合わせて、お客様にとって理想の防音は様々です。

楽器ごとでの画一的な施工をするのではなく、お客様の楽器、練習量や生活リズムなどをヒアリングした上で、総合的な観点から防音施工をアドバイスさせていただいています。

また、部屋の広さ、予算、防音性能はそれぞれ相容れない関係となっているので、お客様と二人三脚で納得できる防音施工を考えていくスタンスを常にとらせていただいております。

 

その3 物理計算に基づく音響設計で、音源(楽器)に合わせた残響時間を実現

楽器には推奨とされる吸音率があり、「この程度吸音してほしい、この程度響いて欲しい」など、理想とする残響時間があります。

弊社では、そういったことも計算し、部屋も楽器の一部というコンセプトのもと、理想的な残響時間と本人の好みに合わせて、チューニングしています。

 

その4 最高級の床防振性能

防音対策で忘れてはならないのが、床です。

リズム・スター では、床の共振周波数が10hz前後になるように防振の床を設計しています。

人間の聴力では20hz以下の音は聞き取れません。

できる限り、床の共振を避ける設計をすることで、振動による外部への音漏れを防ぎ、防音効果を高めた施工ができます。

いかがでしたでしょうか?

ドラム防音室を作るのであれば、楽器の専門知識だけでなく防音にまつわる様々な知識も必要になることがお分かりいただけたでしょうか。
リズム・スターではこれまで様々な物件で防音施工をさせていただきました。

専門知識を持ったプロが、お客様のご希望と予算をヒアリングし、防音目的を見据えた施工をさせていただきます。

そのおかげか、お客様からは「気持ちよく演奏できるようになった」「近隣住民からの苦情が一切なくなった」などお声をいただいております。

また、一度他社に依頼したけれども十分な防音ができずに、途方にくれていらっしゃる方も弊社にお任せください。音が漏れている原因を確認し、改めて理想の防音を達成すべく施工することも可能かもしれません。

 

ドラム防音室工事の注意点まとめ

・低音から高音まで周波数全域で大きな音圧がある。(初心者でも大きな音が発生する)
・音圧が最大値に達するまでのスピードが速い
・床に直接、衝撃がある。
・二重壁にした場合の低域の共鳴透過現象
(他にも物件によっては細かな注意点が沢山出てきます。)

これらの複合的な現象を一つずつクリアすることが必須となります。
上記の対策方法についてですが、色々な方法があり、こちらを立てればあちらが立たず、といった一筋縄ではいかない組み合わせを駆使することになるのでとても書ききれませんし、状況によっても様々なのです。

一言でこれを施工したらOKというものではなく、一つずつ小さな対策をいくつもいくつも重ねて行くことで最終的に大きな遮音効果を生み出すのです。

鉄筋コンクリート造の建物では、前述の通り質量と頑丈さを兼ね備えた建物の中に造る為、そのハードルが下がっていきます。
ただし、油断をしてしまうと大きな遮音性能は発揮できず、大変なクレームになる可能性がありますから、しっかりした技術根拠を持った業者さんを見つけることが重要です。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

このような技術と対策を分かったうえで設計されている業者さんを見つけていただければ、失敗しないドラム練習室づくりができるのではないでしょうか。

防音室をつくるということは非常に難しく、様々な条件が発生することがある為、皆様と業者さんとの二人三脚で作り上げて行くものだと思っています。
ですので、予備知識としてこのような知識を持っていただいたうえで、業者さんに相談されることをお勧めします。

皆様の楽しい音楽ライフに少しでもお役に立てたら幸いです。

ぜひ、ドラム室の防音施工をお考えでしたら、実績と信頼のあるリズム・スターへお問い合わせ下さいませ!

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