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防音室のお値段②

年末と年度末の殺人的なスケジュールにより、ブログから遠のいてしまいました。

三日坊主ならぬ一日坊主でした(汗)

 

さて、今回は防音室のお値段の続きです。

 

前回、必要な遮音(防音)レベルについて少し触れましたが、防音室を設計していく際に考慮するのが、

・使用する楽器や音源は何か。

(ドラムセット、歌、トランペット、ピアノ、オーディオなど)

・その音源の中心的に発生する音の周波数はどのくらいか。

・どのくらいの音圧(音の大きさ)が出るものなのか。

・どのように音が伝わっていくのか。

・建物の構造はどのようなものか

(木造?コンクリート?)

・部屋の広さはどのくらい必要なのか。

・何時頃まで使用するのか。

・近隣の暗騒音はどの程度なのか。

(閑静な住宅エリア?比較的交通騒音の大きなエリア?)

他にもありますが、上記のような条件を考慮して進めて行きます。

 

例えば、鉄筋コンクリート造で建物自体の遮音性能が元々高いのに、使用する音源が小学校習うようなリコーダーには高性能な防音室は必要ないので当然防音室に係る費用は安くなります。(リコーダーで防音室を作る必要はないと思いますが)

しかし、木造のアパートなどでドラムセットを叩きたいとなると、元々の遮音性能が低い建物ですので、中につくる防音室は相当性能の良いものでなければすぐにトラブルが発生してしまいます。

 

このように、様々な条件を加味して性能=金額が決まっていきます。

リフォームで作っていきますので、解体費用も物件により様々です。

音を止める、あるいは聴こえにくくする、ということが目的ですので、無駄な工事による費用が発生しないように全神経をとがらせて対応しています。

 

参考例をひとつ。

マンションの4階で弾いているアップライトピアノの音が1階まで伝わってクレームを受けていた方からの相談を受けたことがあります。

ピアノから発生した音が、床や柱などの固体を伝わって直下階はもちろん、1階まで振動が伝わっていたようです。

古いドイツのピアノでしたのでデータが無く、重量を測定させていただいた上で専用の防振装置を設置したところ、クレームが収まりました。

それに係った費用はなんと37万円!!

 

こんな提案ができるのが弊社の強みです。

防音室の施工は決して安い買い物ではありません。

工事を依頼する会社には「希望の防音レベルを実現してくれるか」をしっかり見極める必要があります。

せっかく高額な費用を払ったにもかかわらず、求める性能が発揮できなければ安心して楽器の演奏や音楽等の鑑賞はできません。

上記の例以外にも、リズムスターが考える防音室への向き合い方をご説明し、これまで手掛けてきた施工事例と参考費用を具体的にご紹介いたします。

 

リズムスターの「防音室設計」と「費用」への考え方

防音室の性能と費用は、お客様と二人三脚で決めていく

弊社では、「最高の防音性能を備えた防音室」が、常にベストな答えではないとお話しています。

お客様のご要望、ライフスタイルとご予算に沿った「防音室の在り方」はそれぞれ異なると考えているからです。

最適解を一緒に考え、ご提案させていただくことが弊社のスタンスです。

たとえば、隣家との距離が十分にある戸建住宅の場合、完全に音を”止め切る”必要はありません。

オーバースペックな防音室は予算が高額になる理由の一つです。

住宅の周辺環境、家の構造、演奏する楽器によっても、求められる防音性能が異なります。

言い換えれば、正しい防音室施工への第1歩は、必要な防音性能をお客様のご自宅の事情ごとに計算することから始まるのです。

 

調査データを基にした防音設計で最適な防音室施工をご提案

弊社の提案をもう少し、掘り下げてご説明させてください。

弊社代表は防音施工の技術だけでなく、楽器の音の出る仕組みや防音の仕組みについて熟知した、防音室の専門家です。

これまで楽器の防音室だけでなく、ダンススタジオにライブバー、日本舞踊の舞台など類まれな防音施工を手掛けて参りました。

「”なぜ”この方法で防音対策をすべきなのか」
「“どの領域の音”の遮音に注意すべきか」

施工の理由をお客様にご説明することはもちろん、お家の間取りと弊社の持つ防音データを照らし合わせた上でシミュレーションを行い、最適な防音性能とご予算をお客様にご提案します。

弊社が施工にあたり注視するポイントを詳細にご説明していきましょう。

たとえば、遮音性能を表すときには、「Dr値(室間音圧レベル差等級)」と呼ばれるひとつの基準が存在します。(ここでは、数値が高ければ高くなるほど遮音性能が高くなる認識で読み進めて頂いて構いません。)

「『Dr40』で良いのか、それとも『Dr60』が適切か…」の検証から始めるのは、先述の通りお客様のお家、周辺環境によって、求められる性能は一律ではないからです。

閑静な住宅街では、Dr60以上の防音性能がないと演奏が外に漏れ苦情に繋がる可能性があります。(環境によって異なるためDr60以上と言い切るのは難しいのですが)

その一方で、幹線道路近くの住宅では、日常で車や街の騒音があり(暗騒音といいます)、多少の音漏れは近隣住民のストレスになりにくく、トラブルに発展するケースは低いでしょう。そもそも音が漏れていても周りの騒音にかき消されて聞こえない場合があります。

 
防音室 費用

弊社は、防音性能を説明する際、お客様に視覚からも防音の理解を深めてもらうため、「楽器の音がどの程度漏れるか」予想値を表すグラフもご用意しています。

防音室は施工して終わりではなく、住まわれる方が利用して初めて価値が試されます。

防音性能のシミュレーションをせずに設計するのは、防音のプロから見ると言語道断です。

 

防音性能のリズムスター 防音室施工・費用事例をご紹介!

防音室施工と費用の事例【1】 ドラム防音室の防音設計

防音室 費用

防音室の工事費用
防音室の種類 ドラム防音室
建物構造 築60年の木造
広さ  4畳
工期 3〜4週間
工事費用 約550万円

ドラムは他の楽器と比べ、音量だけでなく振動や衝撃音まで考慮した総合的な防音対策が必要になります。

まず、重低音から高音までの大きな音を満遍なくシャットアウトすることはドラム防音室設計の大前提です。

そのうえで、キックペダルをかかと全体で踏むバスドラムは、床の衝撃音まで考慮する必要があります。

 

ご紹介する事例は、南千住にある「千住田村屋」様。

築60年以上2階建ての木造建築物件は、簡易宿泊所として長年親しまれてきた歴史があります。

近隣住民の方、並びに宿泊客、両者への騒音配慮を目的として防音室施工のご相談をいただきました。

 

本件の施工では、限られたスペース内での設計となり、遮音性を高めるための「空気層」を取るにも限界がありました。

そこで、物件の構造・間取りを計算にいれ、弊社が持つ膨大な音源データから必要な遮音性能をシミュレーション、部屋の広さをできる限り保ったうえで、建物内外へほとんど音漏れのない防音室の設計を行いました。

建物の基礎から見直し、天井・壁に音が伝わらないよう「防振浮床」、「防振天井」を採用し補強。音響調整にも配慮した防音室を追求した理由は、「心地よくドラム演奏のできる部屋」を念頭に置いていたからです。

 

防音室施工と費用の事例【2】 ピアノ防音室の防音設計

防音室 費用

防音室の工事費用
防音室の種類 アップライトピアノ防音室
建物構造 鉄筋コンクリート
広さ  6畳
工期 2日〜1週間
工事費用 約40万円

ピアノの防音施工は空気を伝わる音と、ピアノから発生する個体振動を止めることがポイントです。

ピアノの鍵盤は一般的に88鍵あり、鍵盤を叩くと、張り巡らされた弦がハンマーで叩かれて音が出る構造になっています。

その個体伝搬を抑えること。加えて、重たい筺体を支えるピアノの脚の振動は床や壁へ伝わるため注意が必要です。

 

弊社の施工事例、RCマンションでのピアノの防音事例を紹介します。

4階に設置されていたピアノの音が、1階の管理人室にまで筒抜けになっていたことから、防音室施工のご依頼をいただきました。

現場は5階建てのRCマンションで1階〜3階が賃貸部分、4階〜5階がオーナー宅でメゾネットになっているという物件でした。

今回の施工は防音室の施工はせずに、アップライトピアノを4階から5階へ移動させるご提案をさせていただきました。

まずは費用を抑えられるご提案から、こういった点も弊社が心がけているポイントです。

4階が大きな空気層になることで階下、賃貸部分との物理的な距離をつくり、窓から伝わる音も軽減させました。

そして、アップライトピアノの4つ脚というのは、全て重量が異なっています。

それぞれの脚の荷重計算をもとに、防振架台を設置し、その上にアップライトピアノを乗せる工夫を施しました。躯体を伝わっていた音が防振されたことで、床振動による音の伝搬も遮断しました。

 

以上の施策の結果、1階の管理人室ではほぼ全くと言えるほど、ピアノの音が聞こえなくなったのです。

弊社の目的は、防音室を作ることではなく、「お客様の目的にそった防音を実現する」ことにあります。

今回の施工事例は、防音室を作らずともご希望に沿った防音性能をご提案できる例としてご紹介させていただきました。

 

防音室施工と費用の事例【3】 マリンバ防音室の防音設計

防音室 費用

防音室の工事費用
防音室の種類 マリンバ防音室
建物構造 鉄筋コンクリート
広さ  約12畳
工期 1ヶ月
工事費用 約400万円

マリンバはドラムと同程度、防音が非常に難しい楽器です。打楽器で個体振動があり、管楽器の音の広がりを持っています。

そのため、通常の音圧だけではなく、床への振動も配慮する必要があります。

 

プロのマリンバ奏者からご相談いただいた、「マンション1階の音楽教室拡大リフォーム」をご紹介します。

お部屋は廊下に面しており、廊下の幅を保ったまま、5オクターブの音域の広いマリンバを2台設置したいというご希望でした。

部屋の内部にしか防音施工ができず、限られた空間でいかに防音対策を講じるかが施工のポイントです。

空間が限られてはいるものの、天井が高くとれるお部屋で、工夫しがいのある現場でした。

 

ドラムと同じく防振と遮音を考慮するため、防振浮床、防振天井という構造で遮音性能を実現させました。

加えてアップライトピアノとマリンバをそれぞれ快適に演奏できるよう、可変音響という提案もさせていただきました。

今回の事例はマンションの1階で階下に部屋がないため、広さに対して施工費用を抑えられました。

遮音性能・広さ・予算のバランスよい配分を実現し、お客様にも満足いただける結果となりました。

防音室施工と費用の事例【4】ライブハウスの防音設計

費用 防音室

防音室の工事費用
防音室の種類 ライブハウス
建物構造 鉄筋コンクリート
広さ  約100㎡
工期 2ヶ月
工事費用 約900万円

ライブハウス防音施工のポイントは、音漏れの原因となりやすい箇所を細かく見つけていくことです。

たとえば、厨房が併設されている場合、ダクトやレンジフードを通して外に音が漏れていきます。入口への防音ドア設置も必要です。

 

ご紹介する事例は神田にあるライブバーです。

元々ライブバーとして営業していた物件の居抜きだったのですが、実は以前から、騒音への苦情が相次いでいたという事実が、契約後に発覚したのです。

今後はロックを中心に演奏する予定だった新オーナーは「今の状態で営業を始めたらクレームが来てしまう」と、弊社へご相談くださいました。

既存の防音施工を確認するため、ダクトを覆っている壁を解体してみたところ、中から段ボールの屑が出てくるなど……およそ防音効果を期待できない対策しか施されておりませんでした。

クレームが相次ぐのも頷けます。

 

まずは音の漏れるポイントのチェックから始まります。見るべきは上記の通り厨房です。

ダクトそのものへの防音加工、そしてレンジフードから音が漏れにくくする工夫も施しました。

また、換気扇も弊社でのみ取り扱っている”特殊な”防音換気扇へ交換、ドアも遮音性の高い防音ドアを取り付けました。

さらに防振天井にすることで、上階への振動を遮断します。

 

以前は近隣からクレームが相次いでいた店舗でしたが、施工後はライブバーのオーナー様が「きちんと防音施工をしてくれた」と感謝される程、高性能な防音を実現できました。

ライブバーに出演されたアーティスト様やお客様からは、とても音が良いとご好評をいただいております。

 

防音室施工と費用の事例【5】ダンススタジオの防音設計

防音室 費用

防音室の工事費用
防音室の種類 ダンススタジオ
建物構造 鉄筋コンクリート
広さ  約80㎡
工期 1ヶ月半
工事費用 約850万円

ダンススタジオの防音対策は、床の負荷の予測が非常に複雑です。

楽器の場合は楽器個体の重さのみを考慮すれば良いのですが、ダンスの場合そうはいきません。

ダンスの種類にもよりますが、スタジオで踊る人数、各人の体重から、全員が飛び跳ねたときの床へかかる重さを計算する必要があります。

さらに、ジャンプしてからの着地も人によって衝撃は様々なので、床にかかる重さだけではなく重力加速度も考慮して防振設計を行います。

 

本件は神奈川県のダンススタジオ。主に「ヒップホップダンス」を教えている教室でした。

ヒップホップダンスの場合、音楽も大音量で流し、低音が響きやすい特徴があります。

大人数で踊った時に、床の防振ゴムが耐えられずに潰れてしまう可能性もあるため、何人がスタジオで飛び跳ねるか緻密な計算を要しました。

加えて、スタジオの真上が税理士事務所だったため、防振と、スピーカーからの大音量の音に対し、遮音性能を最高レベルにする必要がありました。

 

弊社の施工見積もりでは、仕上げの塗装工事まで含めてしまうと、お客様のご予算を超えてしまうため、防音と防振、電気設備の施工は弊社で担当し、塗装に関してはスタジオオーナーと、インストラクターの皆様にお任せし、費用を抑えるご提案をさせていただきました。

開業時の思い出にもなると、非常に協力的で喜んでいただいた印象が残っています。

お集まりいただいた方々もお若く、ボードの荷上げやペンキ塗りも楽しくできたようです。

 

施工後はお客様がスピーカーで音楽を爆音で流しても、上階の税理士事務所に全く聞こえない防音を実現しました。

リズムスターでは、お客様の希望する防音を叶えつつ、ご予算内に納める工夫を最大限ご提案します。

今回はお客様自身も施工に携わっていただいたことが功を奏し、世界にたった1つの、唯一無二のスタジオに仕上がりました。

 

防音室施工と費用の事例【6】日本舞踊の防音設計

防音室の工事費用
防音室の種類 日本舞踊の舞台
建物構造 鉄筋コンクリート
広さ  約50㎡
工期 設計2ヶ月 施工2日(工場加工約10日)
工事費用 設計のみ弊社担当

日本舞踊の舞台の基本構造は、樽を地面に埋め、わざと音を響かせるように設計されております。

30人を越える人数で演舞することもある上、足で思い切り舞台を踏む、大きな音を出す演出もあります。

そのため、荷重計算のシミュレーションと、防音の目的をきちんと把握することが重要です。

 

今回のケースは、RC造ビルの最上階、5階にある舞台の防音施工です。

足で床を踏みつけると、下の階まで振動音が響いてしまう状況。

「舞台から上方向には音を響かせたいが、階下には音が聞こえないように」というご希望でした。

特に1〜3階はテナントも入っていたので、音に対する配慮は必須でした。

4階は支度部屋として使用するということで4階への音漏れは問題ありません。

5階と3階まで距離が確保できたため、防振浮床のみ設計させていただきました。

 
防音室 費用

ビルはコンクリート造ですが、床を伝わって伝搬する音は防ぎきれないため、舞台全体を「H鋼」で浮かせる工法をご提案。

しかし、床(コンクリートスラブ)と、その上に造る「舞台」との隙間(高さ)には制限があり、その高さはなんと20cm。

H鋼そのものが高さのある建材であるにも関わらず、20cm以内に浮床を納めなければなりません。

防振ゴムの選定から、使用する数、配置など、極限までアイディアを尽くし設計させていただきました。

考え抜いた結果、H鋼の下に防振ゴムを敷くことは叶わないため、H鋼の溝に金具を溶接し、その金具を防振ゴムの上に乗せ、床を支えることにしたのです。

この方法であれば20cm以内にしっかり納めることができます。

本件は、弊社の施工事例の中でもトップレベルに難易度の高い現場でしたが(夜中に心配で飛び起きてしまうほど神経を使いました)、無事にお客様のご希望を満たす防音の舞台を造ることができました。

 

防音室施工と費用の事例【7】オーディオルームの防音設計

防音室の工事費用
防音室の種類 オーディオルーム
建物構造 木造戸建
広さ  8畳
工期 1ヶ月
工事費用 約400万円

オーディオルームやホームシアターはリビングやダイニングキッチンに設置を希望されるお客様も多いのですが、キッチンの換気設備からの音漏れには注意が必要です。

通常の楽器の防音室と違い、オーディオは音の出力がコントロールできるため、防音に加えて心地よい音響の調節に注力します。

 

上の画像は、新築木造2階建ての2階に、施主様のご趣味のオーディオルームを作った事例です。

映像を見ながらクラシック音楽を鑑賞したり、映画やスポーツ観戦も楽しみたいというご要望でした。

また、事前にお客様から残響時間は「0.3秒」というリクエストもいただいておりました。

オーディオルームの防音設計については、近所に対する配慮はもちろん、ご家族にも配慮した性能が求められます。

本件は、基本的にはご主人が1人でご利用するということだったため、座る位置を予め定めた上で、その位置での音の響きがベストになるよう壁や天井の角度を調整しました。

事前の打ち合わせを繰り返し、内壁に貼り付けるパネルも特別な仕様に変更。

その結果、コンサートホールと同程度の音響設備を実現することができました。

 

(余談ですが)本件のお客様は、物理の大学教授の方でした。

当然「音」についても非常に詳しい方だったのですが、施工後、「これまで体感したことのない、一番いい音だ」とお言葉をいただいた時には、冥利に尽きる思いが込み上げました。

 
 

以上、いかがでしたでしょうか。

リズムスターではお客様のご希望に沿って、多様な防音施工のご提案が可能です。

過去の施工事例の数々から、お客様に寄り添う弊社のスタンスがお伝えできていれば幸いです。

 

「この希望は実現できるのだろうか」

「予算内でできる限りの防音施工をお願いしたい」

この様なお客様もぜひ一度弊社へお問い合わせ下さい。

お客様が真に満足できる防音施工をご提案させていただきます!