POINT

防音のポイント

お金をかけ、壁や床を重くしていくことが出来れば、防音は可能です。しかし、本当にそれで良いのでしょうか?
現実的には限られた空間の中で、限られた予算で、実現可能なものが求められるのではないでしょうか。

マンションなどの集合住宅の場合


構造、階数、配置、間取り、音源(使用楽器など)、近隣の騒音レベル、使用時間帯など、すべてにおいて配慮が必要です。
隣接した住戸には聴こえなくとも、固体振動音の伝播により2~3戸離れたところで音が再放射してしまうケースがあります。
防音室の固有振動数が曖昧なままの設計は注意が必要です。

一戸建ての場合


近隣の住宅構造はもちろん、近隣住戸までの距離なども設計に反映させているか、よく相談されることをお勧めします。

商業施設の場合


発生する音だけでなく、施設の使い方も考慮する必要があります。
施設の運用までを考慮にいれずにオープンさせたスタジオが、開店後1週間で苦情が来て閉鎖させられた事例の相談が過去にありました。
苦情が来てからでは、防音の改善だけでは済まなくなるため、相当の注意が必要です。

騒音計について


測定する計測器が簡易的なものなのか、計量法で指定された特定計測器なのかが、精度の違いからとても重要だと考えております。
簡易的なものは全ての周波数の数値をエネルギー値での計算をせず、ひとまとめして表示するため、50dBの防音室ができましたと言っても低音は漏れたままになっているケースが多くみられます。
1/3オクターブでの分析ができるところに相談したほうが良いと思います。

DIYでの防音について

インターネットの掲示板で毛布などを使った簡易的な防音方法を指南する書き込みがありますが、非常に危険です。楽器の発生源となる部屋は吸音されることにより響かなくなるので防音したような感覚になりますが、音のエネルギーを吸収しているわけではないので、隣戸への遮音にはなりません。